junie's blog

2020中受終了息子の備忘録と入学後の徒然

うちの算数男子(前編)

うちの息子は、ずっと算数が好きで得意、そのおかげで中受を突破しました。

中受男子にとって算数は、最も重要で欠かすことのできない武器であり、それを、親としてあまり心配ないほどに、自ら手に入れてくれたのは本当に幸運なことでした。

私なんぞ、小学校で躓いたほど算数及び数学は苦手です。大学受験も当然ながら、英国社の最弱・私大文系パターンです。

そんな私が、親として、どんな環境、手助けをしたかを書いてみます。

まず、私立小に入れたこと。専科の教師による思考力重視の算数授業を存分に受けられたのは、大きな一手だったと思います。一応、専科授業になるのは3年生からなので、1-2年生は他の専科の教師による場合もありますが、学校のカリキュラムに沿っているため、一定の指導を受けられます。

 一年生の頃、当時は、学校に楽しく通い、カリキュラムをしっかりこなすことを目標にしていました。実際、授業だけで十分理解できるレベル、進度だったので、学童から帰宅後、宿題をしている横で見守りながら夕飯の支度をし、質問があれば教える程度で済みました。大きな躓きもなく、「算数面白い!楽しい!」と言っていたので「あーがんばって私立入れてよかった」という感覚でした。

二年生になると、九九の暗記が始まりました。これで競争心に火が付き、他の子より早く九九の暗記テストに合格したい、と言うようになったので、壁にポスターを貼ったり、お風呂で一緒に暗唱したりしました。(結果はクラスで中の上ぐらいでした)

そして、四谷大塚の通信教育「リトルくらぶ」を始めたのも二年生からでした。結果として、リトルくらぶはもっと早く、遅くとも新二年の頭ぐらいからやっておけばよかったなと思います。

というのも、学校の算数は、独自のプリントをベースにオリジナルの解法が指導されており、そこが教育理念の柱なわけですが、その分、親の習ったやり方と違うアプローチが多く、家庭学習に行き詰まりを感じていました。

息子もだんだん「今日、先生の言っていることよくわからなかった。つまらない」ということが増え、学校の定期テストも難しくなってきたため、何か対策を打たなくてはとなったわけです。

しかし、共働きな我が家では平日に中受塾やそろばん、公文への送りができませんでした。当時は時短勤務でしたが、さすがに16時前に帰宅し、塾へ送ることは絶対に無理でした。

塾お迎えにはちょうどいい帰宅時間でしたが、低学年で小学校へ電車通学の負荷もあるのに、さらに夕方一人で外出させるのは、幼い我が子には厳しい・危険と思ったのです。

当時、子供が帰宅するのが16時過ぎ、私の帰宅が18時ちょうど、合間は学童をお願いしていました。
一年生の頃は学校も早く終わるので楽しみにいっていましたが、午後授業が増え、帰宅が遅くなるにつれ、だんだん「家でのんびりしていたい」と学童に寄らなくなりました。

親が帰宅するまではしばし一人で留守番になるので、テレビ漬けになっては大変と、ここに通信教育を入れてみることにしました。まだ分量も大したことが無かったので、帰宅したらママに電話で一報、着替えて少し休んでから、学校の宿題や、リトルくらぶのタスクをがんばるというルーチンにしました。終わる頃、私が帰宅するという塩梅です。ここで地味によかったのが、リトルくらぶのテキストには日付が入っているところです。子供ひとりでも、今日やる分がすぐわかります。

まだ素直だった息子、私が帰ったら中身をチェックして問題なければ、テレビや遊びを解禁にし、一緒におやつを食べながら楽しく過ごすようにしたところ、順調になりました。

 三年生になると、学校の授業もいよいよマジになってきます。

プリント学習は、授業を進めるには最適だと思いますが、家庭学習では使いづらく(いったん回収されるのでタイムラグが発生する)、振り返り用にまとめのテキストが必要と感じました。リトルくらぶは理社もよかったですが、学校とは単元の順番にずれもあったため、Z会のグレードアップ問題集の理社などを買って予習・まとめに使いました。 

夏休みには初めてサピの夏期講習に入れました。期間も短かく、夫とお盆休暇や半休を駆使して送迎できました。当時はまだお遊びの延長といった感じで授業はとても楽しかったようですが、クラスは真ん中。6月の全統小も受けさせましたが、上にはいっぱいいるんだな~と思ったものです。

その頃には、新小4からの通塾の決意を固め、11月の入塾テストに向けて頑張らせるようにしました。具体的には、手元のリトルくらぶとZ会問題集の仕上がりを上げていくことです。

息子は思考力型で、じっくり時間をかけて解きたい子でしたが、ここからは時間を意識して、タイムを計りながら、解かせる練習を始めました。

また計算ミスが多かったので、全問正解ならシールというようなゲーム感覚をつけるようにしました。しかしあまり集中は続かず、この辺は受験直前まで続く課題でした。

百マス計算なども買ってみましたが、すぐ飽きてしまい、残念ながら続きませんでした。

三年生の11月、最初に受けたサピックスの入塾テストの結果はあまり芳しくありませんでした。正直、このクラスではなぁ、開講直前まで毎月、目いっぱい受けさせようと思いました。

ところが、その次に受けた日能研でまぐれの好成績。サピとは異なり、親も体験授業を見学でき、国語の優しげな先生が子供を楽しませながら指導してくれたのも好感触でした。

全国上位ということで、めでたく特待が出たので、経済力に乏しい我が家は一気に日能研へ与しました。息子も特待にまんざらでない様子で、「日能研にする!」と。

 

四年生は通塾に慣れるのに精いっぱいでした。公称平日週2でしたが、土曜に隔週で週テスト(カリテ)があり実質週三日。一週間がなんて早いのだろうと思ったものです。

体力がついてくる時期ではありますが、学校のボリュームも増えてくることもあり、子供はペースを作るのに必死だったようです。

成績は思ったように伸びず、特に理科、算数が崩れだしました。当時は、youtubeや漫画、アニメなど興味の範囲が広がる年頃でもあり、学校から疲れて帰ってきて、塾が無い日だとこれ幸いとテレビにべったり、母が帰る直前に慌ててテキストを広げる、という状況でした。そもそも、塾の課題の進め方がよくわからず、自力で解けない問題も増えていました。

塾には何度か相談したのですが、「わかりました、指導するようにします」という割には、すぐ忘れられ、息子も担当の先生が威圧的なのが好きではなかったようで、質問したくないと頑なでした。

せっかく特待で入れてもらったのに、クラスはずるずる下がり、復活の兆しも見えず。

そこで塾代が無料なのを逆手に、家庭教師を入れることにしました。(続く)