卒業までの覚書①

試験休みが終わって登校日があり、またすぐ土日でしたが、それから行事の準備等で通常登校していました。

行事前から新型コロナウイルスの都内流行拡大がささやかれ、「感染予防対策をきちんとしましょう」という通達はいただいていましたが、次第に他の三学期行事が中止の連絡が入るようになりました。

卒業式を控え、お友達同士お出かけの計画もたくさんあったのに、どんどんつぶれ、謝恩会も開催が危機となり、役員の方の落胆が漏れ聞こえたものでした。なんとか授業だけは続いていましたが、2月最終日の金曜、首相の唐突な宣言により、ついに３月すべてが一斉休校となってしまいました。

私立ということで、小学校の単元はすでに履修し終えていたのがせめてもの救いでしたが、入試が終わって我慢していたことを今こそ、と思った時期に現れたコロナがほんとうに憎たらしくて仕方ありません。

卒業式だけは開催したいという全員の願いが届き、縮小の体制で開催することができました。しかし、在校生の参加はなく、消毒・マスク・短時間での解散を強いられ、子供同士、親同士が別れを惜しむ術はほとんどありませんでした。